2017年5月9日火曜日

簿記の雑知識

みなさんこんにちは。あきる野Bi@Sta相談員の坂本と申します。

今日は、「簿記の雑知識」についてお話させていただきます。

私は、大学2年の時に日本商工会議所簿記3級・2級を取得しました。
特に、これといった想いがあったわけではなく、”簿記ぐらい取っておかないと就職口が無いよ”
との周囲からのお口添えからです。
その甲斐あってかどうかわかりませんが、卒業後、入社したメーカーで配属になったのが経理部でした。

これから起業なされるみなさんも、経理については、いやでもやらなければないらないことですね。
こういったみなさんに、「経理」を苦にしない術をお教えをいたします。

入出金・通帳記帳あたりは私生活もでやっていることですから大丈夫ですね。
見積書、請求書・納品書、領収証の発行や整備、これも苦ではないと思います。
むしろ、こういった処理をしているときに一国一城の主になった実感が湧くのではないでしょうか。

厄介なのは、勘定科目に従って経理処理をすることですね。これが簿記です。例えば、
4月1日  商品Aを500円売り上げた。(代金は翌月末に銀行振込)この取引を仕訳すると

 4月1日       借方          貸方
          売掛金 500円  売上高 500円
 5月31日   現預金 500円  売掛金 500円

となります。正直言って、こんな仕訳なんて知らなくても今の時代会計ソフトが何とかしてくれますが、会計ソフトを操作するのも易しくはないですね。

まずは、上記の仕訳を行えるために「取引の8要素」を知り自分で仕訳ができるようになってみましょう。これができるようになれば、第一関門は突破です。経理が好きになるかどうかわかりませんが、そうそう苦にはならないはずです。

是非、簿記3級のテキストを購入してたくさんの仕訳をやってみて下さい。
仕訳は理論を覚えるものではなく、トレーニングをすることで感性を身に着けることです。

以下の仕訳を、間髪入れず『型』として覚えてみて下さい
①500円を資本組入れし開業した
 借方: 現預金 500円 貸方: 資本金 100円   資産の増加Vs資本の増加

②商品Aを100円で売り上げた(代金は翌月末入金)
 借方: 売掛金 100円 貸方: 売上高 100円   資産の増加Vs収益の発生

③②の売掛金100円の入金があった 
 借方: 現預金 100円 貸方: 売掛金 100円   資産の増加Vs資産の減少

④100の消耗品を現金で購入した
 借方: 消耗品費 100円 貸方: 現預金 100円  費用の発生Vs資産の減少

⑤100円の固定資産を購入した(代金は翌月払い)
 借方: 固定資産 100円 貸方: 未払費用 100円  資産の増加Vs負債の増加

⑥⑤の未払い費用を預金より支払った
 借方: 未払費用 100円 貸方: 現預金 100円  負債の減少Vs資産の減少

特に、⑥については現預金が100円以上あってできることですね。
現預金が今現在いくらあるから、明後日の支払いは大丈夫。・・これを管理するのが資金繰りです。